ぽじのうのう

しこうダイニング

心が先か、体が先か

『病は気から』とはよく聞く。『元気があれば何でもできる!』も同じカテゴリーだと思っている。

作り笑いであっても、笑うことで免疫力があがるとか。そして笑うことができる動物は人間だけだとか?「ほー。すごいな人間」と初めて聞いたときは素直に感心したものだ。

まあ、このあたりもまだ、うん。そこまでじゃないからこそ出る言葉というか。

何が言いたいかと言うと

体が病んでいる時はたいてい気持ちも落ちるよね、ってこと。

まさに今日。朝から常時“激”をつけてもいいくらいの腰痛。

思い当たる原因はあるから、最大限にできる自己対応は行った。

①温める。たぶん血行不良の、だいぶこじらせたグレ方したやつだから。文明の利器、小豆のなんちゃらやゲル状のなんちゃらをレンチンするだけ!外出時は貼るカイロ!完璧!!

大体はこれで落ち着く。というか和らぐ。

しかし、今日のこの感じ。レベル1の対処法では全然足りない。よって次の段階へ。

②湿布を貼る。温でも冷でも効果は同じらしいが、気分的には温。だけど温シップは唐辛子が入っているのか皮膚が悲鳴を上げたことがあるのでうちにはない。よって常温のタイプ。

できればお薬的なものは使いたくない派。でも必要に応じて強度は上げていく。

というわけで、本日は早々に禁じ手。

③鎮痛剤を飲む。これは最終手段。だが効くまでに少々時間がかかるため、決断は早めにしないと意味がない。

耐えられるかどうかの痛み度合にもよるが、今日は小一時間で薬に手を出した。仕事の前だったから。休日だったら…休日でも飲んだかもしれない。そのくらいの痛みだった。もう少しマシだったら、半身浴とかしてあったかいものを飲んで、安楽体位を求めてゴロゴロ休日だったかもしれないが、いかんせん、仕事だったので。

しかし

今日の痛みは強い!

腰にロープ巻いてたくさんのタイヤを引きずるトレーニングしている人が『うぉぉぉぉぉ~っ!!』って心の中で低音でずっと叫んでいる、そんなテンション。その「重い」を「痛い」に変換した感じ。

とりあえず、久々に我慢できないくらいの痛みだった。

そういう時は、やっぱり気持ちも落ちる。絶えず痛みがともにあり、何をやるにも邪魔をされる。思考も「痛い」が半分以上を占めていて、なかなか他のことに集中できない。

つまり、体に痛みがあるときは、心も病む。連動して。

じゃあ、体が先?

いや。そうとも言えない。

薬を飲んでも多少和らいだ程度で、常に痛かった。

なのに

仕事中、笑い声が出るくらい話が盛り上がった時、なぜか痛みの記憶がない。同僚と愚痴を言い合って夢中になっていた時も。

その数分だけたまたま痛みがなかったわけはないのだ。なのに、痛みを感じていなかった。

夢中になっている時は、痛みよりもそっちの感覚が優先されたということだろうか。

人の感じる感覚には優先順位があって、かゆみよりも痛みの方が優先されるという。かゆいところを冷やすと、冷たさを感じる方が強くなって、かゆみを忘れるらしい。生命に危険のある感覚が優先されているようだ。ちなみに虫刺されの上に爪で×を付けるといい…と昔聞いたことがあるが、この理論でいくと、痛みでかゆみを上書きする、ということではなかろうか。あながち間違っていない!?

話がそれたが、つまり、痛みという感覚は人にとってかなり上位のもの。

それが、夢中になったり感情的になったりしているときに感じなくなるというのは…

気持ち、心の状態で、体の痛みを忘れられるということだ。

つまり、心が先?

いやいや、結局のところ、心身は切り離せるものではない、ということではないか。

体が病んでいる時は、間違いなく心も病む。これは間違いない。そして心が病んでいる時は、体にも支障が出る。これも体感済み。実際ストレスフルが続いた時、3日で1.5キロ体重が落ちた。1年かけてもまともに1キロ落とせないでいる、この私が!正直、怖かった。正直、一瞬ストレスダイエットを考えなくはなかったが、やはり怖い。ウイルスの比じゃない、ストレスの底知れぬ黒ポテンシャル。心がいっぱいいっぱいの時は、体もいっぱいいっぱいになってしまう。

そう。連動しているのだ。

ただ、今日体感した通り、プラス要素も連動しうる。

心がイイ感じの時は、体も、少なくとも悪くはない。スパイダーマンを観た後は何だか自分も糸が出せそうな気になり、ドラゴンボールを読んだ後はなんとなく髪の毛逆立って力がみなぎっているような感覚になる。

そして、健全な魂は健全な肉体に宿る。アニメで聞いたことがあるようないいお言葉通り、体が健やかであれば心も健やか…かどうかは時と場合によるが。少なくとも自由に思考ができるキャパはある。

本日の自分の状態。とりあえずハッキリしているのは、体は病んでいる、つまりマイナスな状態であるということ。そして黙っていても心も引っ張られて沈むということ。


ならば

今こそ使おう。この印籠を。

『病は気から』!

仕事は何とか乗り切った。まさに気、合いで。腰に負担がかかる内容だったら申し出ようかと思ったが、今日はマイペースで動けたのでそこは迷惑をかけないで済んだ。

あとは帰宅後のフリータイム。

何度見ても笑い転げるお笑いを見て、夢中になれるアニメに没頭して。痛みを感じる時間を少なくすればいい。

もちろん、物理的に、痛みの原因を取り除くことも手を抜かない。

半身浴、今日はええい、入浴剤も入れちゃうぞ。少しぬるめで30分コース!

そのあとは暖かいショウガ湯にはちみつもサービス!中からもぽかぽか作戦!!

さらには、ゆっくり呼吸を意識して、ツボを押したりストレッチしたりヨガをしたりして、眠気が来たら心地よく夢の中へ…。

完璧や♪


なんて

腰痛と真っ向にバチバチやっている時点でめちゃくちゃ痛みを意識しているのだが(つまり忘れていない)

こうして、次どうしよう、他にどうしてやろう…とあれこれ考えをめぐらせることは、意外と楽しさもあって

忘れさせはしなくても、多少痛みが和らぐくらいの効果はある模様。(あとは実践あるのみ)


痛み…

たぶん痛みレベルとしてはさほど変わってないと思うのだが、なぜだろう。耐えられるようになってきている気がする。今日1日、ずっと痛み続けているのに…。


ハッ


これ、自分が成長した!?

【〇〇は忍耐力が5上がった!】テッテレー♪

的な?同じ痛みでも朝よりつらく感じなくなったってこと?忍耐力が上がったというより、もしかして痛みの感覚が鈍くなった?それとも、単純に痛みが治まってきているだけ??

どっちにしても…


とっとと寝よう!(ドクター睡眠・最強説)